はじめての映画鑑賞 しまじろう まほうのしまのだいぼうけん
3月9日、しまじろうの新作映画「しまじろう まほうのしまのだいぼうけん」が公開されました。
劇場版しまじろう「まほうのしまのだいぼうけん」 - しまじろうクラブ
それに先立って、ネッツでシール絵本を配布していたんですが、子どもは「いらない」と言うので、もらいに行きませんでした。
ですが、公開直前にこどもちゃれんじが届いて、その中のフライヤーを見せながら
何気なく「映画見に行く?」とたずねると、
「行く!」
と、いつになく意欲的な返事が返ってきたので、あわててチケットを買ってきました。
新しいことには慎重なうちの子。
前売り券買ったのに「行かない」と言いださないか、映画館に入ったら「やっぱりドラえもん見たい」と気が変わらないか、劇場内の暗さや音の大きさに「怖い、帰る」と泣かないか…色々心配はあったのですが、大丈夫でした!
DVDのお楽しみにある
「リンガディンガブー」の歌を映画館へ行く途中、何度か繰り返し見ながら向かいました。
そして、お昼は㊗️初登場、ということで
ハッピーセットでしまじろうのおもちゃをゲット。
パズルでした。
テンション上げて、いざ、劇場へ。
会場内は真っ暗にはならなくて、同じくらい、もっと小さいお子さんもたくさんいました。
そして本編が始まる前に、しまじろうたちが映画を見るマナーをわかりやすく言ってくれた上に
みみりんが
「泣いてるお友達がいたら、優しくしてあげてね」
と言ったのに、コクンと頷く子ども。
入場時にもらったバイザーを頭に、星のステッキ(という名のメガホン)を手に、真剣な眼差しで見ていました。
「みんなでいってみよう!せーの!」等
呼びかけに
真剣に応える会場のよい子のみんな。
素直な子たちだなあ…ちょっと泣いてしまいました。
途中トイレ休憩6分あるんですが、そこで画面に「!!!ちょっと、あれ、えっ?!」という出来事が。膀胱に余裕のある方は行かないで見つけてほしい。
全編60分であっという間に終わりました。
個人的には、しまじろうのお母さんがよかった。
以下、内容。
いつも教材では、ニコニコして余裕があって
イライラとかすんのか、この人…ほんとに家事やって2人育児してんのか?実はベビーシッターとか家政婦さんとかいるじゃね?(※妄想です)という感じのお母さん。
映画の中では、朝の忙しさにせかせかと余裕もなく、しまじろうの失敗に
「だから言ったでしょう!」と語気荒く叱ったり、
「危ないからやめなさい!」とハラハラ心配したり
「いつもこんなあぶないことさせてるんですか!」とガオガオさんに詰め寄ったり、実にリアル。お母さんあるある。
「こっち側によせてきてる…」と思いました。
シンパシー。
でもほんとはそんなもんじゃないんですかねぇ?
公園で、支援センターで、幼稚園の送り迎えで、時々見かけるお母さんはニコニコしてて、余裕があって。
家でイライラしてる姿が想像できないけれど。もしかして怒ってんの私だけ?悩んでんのは私だけ?なんて思うけれど。
お母さんが、アウラを一人前の魔女になるまで見守っている、おばあさん魔女のベルナとふたりでいるときにこぼした言葉。あれって我々お母さんサイドの心情そのものじゃあないですか?
泣きました。
しまじろうも、「おい、この映画での設定何歳だよ」と、ツッコミを入れたくなるほど、口も達者で、自己主張するんですなあ。
こないだまではブランコひとりじめしてたしまじろうがですよ?
魔法は使えないけど、勇気を出して、危機からみんなを助けるんですよ。おい、何歳だよ。はなちゃんと2歳差じゃねーのかよ、と思いつつ、泣いてしまった…
しまじろう、がんばったね!!!
他にも、島の人に誤解されたままでもずっと春をもたらしてきたベルナのこと、魔法が使えないドリル三兄弟のこと、この辺は子どもにはまだ難しいかなと思ったけど、心にくるものがありました。
それで最後は、もちろん、ハッピーエンドなんですが、お別れのシーンの言葉がまたいいんですよね。
見に行ってよかった。
帰り際、隣の席の子が
「やだ、帰りたくない!」
と頑として席から動こうとしませんでした。
お母さんは困ってたけど、それほどその子にとっては楽しかったってことなんだろうなあ。
心の中でお母さんに最敬礼しつつ、劇場を出ました。
うちの子も、映画始まる前のワクワクした顔とはまた違った、充実した晴れやかな顔をしていたので、連れてきてよかったなあと思いました。